揚水ポンプ選び

水槽を始めるにあたって、必要なものとポイントが沢山あり、
少しずつ奥深さと海水魚って大変なんだな、と感じてきます。
お次は揚水ポンプを探します。

 

金魚水槽では水を送るポンプを使った記憶はないんですが
(上が尖った四角いものに下から空気を送って濾過していた気がする)、
オーバーフロー水槽では重力に逆らい上に水を送るためのポンプが必要です。

 

ということで、ポンプ探しが始まります。

 

ポンプの種類

ポンプの種類にはマグネット式ポンプと、マグネット式以外のポンプがあります。

構造や仕組みが違うようです。

マグネット式ポンプ

マグネット式ポンプの特徴には次のものがあります。

・壊れにくい
・音がうるさい
・サンプの外に置き、自分で開けた穴を通してサンプから水を取り込む
・値段が少し高い
 
 

マグネット式ポンプ以外のポンプ 

マグネット式ポンプ以外の特徴はには次のものがあります。

・やや壊れやすい
・やや音が静か
・水中や水中外、また両方で使用できるものがある
・値段が安い

 

マグネット式ポンプの接続が僕には無理なので
(サンプに丸い穴を自分で開けようものならサンプが壊れちゃいそう!)
否応なくマグネットポンプ以外のポンプで今回探すことにしました。

 

(ただなんとなく、マグネット式ポンプの吸水口にホースを繋いでサンプに入れる方法なら
サンプに穴を開けなくても済むような気がします。知らないですが。
後、穴の空いたサンプも売っているかもしれません)

 

電流の種類

ポンプの電流の種類には、交流電流(Alternating Current)と直流電流(Direct Current)があります。

交流電流(AC)

交流電流(AC)の特徴には次のものがあります。

・ややうるさい
・コントローラーでの電圧変更による細かな設定(水量変更など)ができない
・壊れにくい

直流電流(DC)

直流電流(DC)の特徴には次のものがあります。

・静か
・コントローラーでの電圧の変更による細かな設定ができるものがある
・やや壊れやすい

特徴の理由

交流電流と直流電流の特徴の違いは、家のコンセントからの電流は交流電流で流れているので
交流電流のポンプだと電気をそのまま使用できるのに対し、
直流電流のポンプだと、家のコンセントの交流電流を
ポンプの直流電流に変換する必要があることから来ているそうです(今度調べてみよう)。

 

注意として、交流電流ではコントローラーでの電圧の変更による
水流量の調整はできないのですが、水の取り込みを少なくするなど
電力以外の方法で流量調整が可能なポンプが売られています(ダイアル式など)。

 

ちなみに、スキマーにもポンプが使われているのですが、電流の種類の違いが揚水ポンプと同じく当てはまると聞きます。

 

かなり迷いますが、今回僕は電流の種類は参考程度に、「壊れにくそう」「信頼できそう」「静か」をキーワードにいくつか調べてみました。 

メーカー

メーカーにはいくつかあるようです。

・コトブキ
・カミハタ
・マキシジェット
・エーハイム
・ニワ
・シッチェ

正直なところ、同じ流量でも価格が違うので、選びようがなく困ってしまいます。
価格の差に何が関係しているのか素人には分かりません。

 

そこで僕は「壊れにくそう」「信頼できそう」「静か」のキーワードに戻ります。
イタリアのシッチェのページを見ると、ポンプには「サイレント」というキーワードが入っています!

 

さらに、海水水槽大手のレッドシー社のプロテインスキマーのポンプにも
シッチェのポンプが使用されていることを発見しました。
大手の製品に採用されているなら信頼もできるかも!と思いました。

ということで、今回はシッチェのポンプから選ぶことにしました。 

ポンプの流量

シッチェには5種類の水陸両用ポンプがあります。

・シンクラ1.0(1時間当たり950l)
・シンクラ1.5(1時間当たり1350l)
・シンクラ2.0(1時間当たり2150l)
・シンクラ3.0(1時間当たり2700l)
・シンクラ4.0(1時間当たり3500lor3600l)

僕の水槽の全体の水量は約200lです。

 
ということは、
1時間当たり1000l流れるポンプなら1時間に5回(1000÷200=5)、
2000l流れるポンプなら1時間に10回(2000÷200=10)、
水槽の中の水が上下に循環することになります。単純に考えると。

  

果たして1時間に何回転すれば十分なんでしょうか。沢山循環すればそれだけ濾過できそうにも思います。
理想の循環回数が疑問なので、レッドシー社の水槽(ポンプが予め付いている)を参考にすることにしました。

 

レッドシー社の「MAX Eシリーズ170」を見てみます。

・総水量170l

・ポンプ循環量1時間当たり2150l

だそうです。

 

2150(l)÷170(l)=12.65

どうやら、1時間に12.65回循環するようです。
レッドシー社といえばサンゴ飼育の研究も行っており、1時間に約12回を
目安にすれば今後サンゴを飼うとしても十分かな、と思いました(レッドシー頼み)。


となると、僕の水槽の場合

200(l)×12(回)=2400(l)

1時間当たり2400l流れるポンプを買えば良いので、シンクラでいうと2.0か3.0です。

シンクラ2.0と3.0だと少し水量が多くなるだけで値段が違うので迷います。。。 

「揚水」ということ

もう少し調べていると次のことを発見しました。

ポンプでは重力に逆らい水を、上に揚げる(揚水)ことになります。
メーカーが言うポンプの1時間当たりの水量は左右に水を流す量のことなので、
揚水の場合もっと少ない水量しか送れないとのことです。

 

幸いなことに、シンクラの製品紹介ページでは、
揚水の高さを考慮した1時間当たりの送水量がわかりやすくグラフ化されています。
検索してみてください。他のメーカー商品の場合もある程度参考にできると思います。

 

僕の水槽の高さを130cm とすると、グラフによると、
シンクラ2.0では水量が約1250lにしかなりそうにありません。
これでは、目標には足りません。

 

シンクラ3.0なら約2200lありそうです!予定には200l 足りませんが、シンクラ4.0だと水量は多く、値段も上がるので、今回はシンクラ3.0 にすることにしました。

画像をクリックするとチャームの商品紹介ページに移動します。

ポンプの劣化

後から発見したのですが、ポンプは汚れにより劣化し、
1時間当たりの流水量が減っていくものなのだそうです。

と、考えるとさらに水量が多いシンクラ4.0 もアリだったのかもしれないです。
値段は高くなりますが。。。

おわりに

色々と悩んだ挙句、 悪くはなかろうシッチェ3.0を今回購入することになりました。

ただ、シッチェ3.0だと購入した水槽に付属のホース(内径16mm)とは、直接接続できそうにありません。多分、どうにかなるはず。。。

 

ポンプの使い心地についてはまた今度!

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