海水魚水槽を始めるのに必要な水槽を探し始めました。
僕が調べた水槽選びのポイントには、素材、形、サイズ、システム、メーカー、フリンジなどがあります。
順番に見ていきましょう!
素材
水槽の素材には、アクリル(樹脂)とガラスがあるようです。
アクリル素材の特徴には次のものがあります。
・衝撃で割れにくい
・傷がつきやすい
ガラス素材の特徴には次のものがあります。
・衝撃で割れやすい
・傷がつきにくい
地震などの災害や水槽の頻繁な移動を考えると、アクリル素材が良いです。設置の際、重たいガラス水槽は1人で動かすことが難しいことがあります。
一方、傷がつきにくいことを考えるとガラス素材が良いです。例えば、水槽についたコケ掃除をするときに、アクリル水槽では表面に傷がつきやすいそうです。
後、ウニを飼育する場合にもアクリル水槽では表面に傷がついてしまうそうです。
僕は傷がつくのがいやだったので、ガラス水槽にしました。
形
水槽と聞くと長方形のものをイメージしますが、実はいくつか種類があるようです。
・長方形
・正方形
・円筒形
があるようです。
正方形の水槽は海外の水槽を検索すると目にする機会が多いです。
円筒の水槽はとってもオシャレです。
他にもいくつかの種類がありますが、オーバーフローのセットとして売られている水槽では長方形がほとんどだったので、僕は無難に長方形を選ぶことにしました。
長方形水槽のサイズ
水槽のサイズには主に次のものがあるようです。
・60cm
・90cm
・120cm
画像の左から右の辺の長さがサイズです。
30cm は少し小さいし、120cm は置くスペースがありません。
そうなると60cmか90cmです。
色々考えた結果、僕の家(地方の一軒家)の玄関に仕切りとして置くのに丁度良い大きさが90cmだとなり、結局90cmで探すことにしました。
ちなみに、画像の手前から奥の辺や縦の辺の長さは50cm前後のものが多いようです。
システム
海水魚水槽のシステムには次のものがあります。
・オーバーフロー(overflow)
水槽のみというのは金魚の水槽でイメージするような水槽だけ棚の上にポツンとあるものです。
オーバーフローというのは、水槽水面から溢れ出た(overflow)水がパイプを通って、水槽を置いているキャビネットの中の水だめに流れ、そこで濾過が行われるシステムです。濾過が行われた水は再び上の水槽にポンプで戻っていき、循環します。
下の画像の黒い円筒より上に水位が上がると、黒い円筒の上部の穴から下に水が流れていきます。そして、灰色右側のパイプから水だめに落ちて、濾過された後、揚水ポンプを接続しておけば左の灰色パイプから黒い円筒を通って水が水槽に戻ります。
黒い円筒は上から見ると二重になっており(◎)、外側から水が下に流れ、内側から水が上に流れます。
ちなみに、キャビネットの中の水だめは、サンプ(sump)と呼ばれます。
オーバーフロー水槽の特徴には次のものがあります。
・サンプでの効率的な濾過による掃除の労力低下
・水の落下音
・組み立てが必要(半日程度)
水槽全体の水量の増加
水槽全体の水の量が多くなるメリットには次のものがあります。
・水が汚れにくい
・水温の変化が緩やかなので生き物に優しい
魚の場合、5cm など小さい魚で10lに1匹が目安と言われています。そのため、水の量が増えれば増えるほど沢山の魚を飼うことが可能です。
全体の水量が多いと水が汚れにくくなります。
水量が多いと夏など室温が高くなる際も、水槽の水の温度の変化は緩やかになり、水温に敏感な生き物にはストレスが少なくなります。
このように、水が汚れにくく温度変化が少ないのは生き物にとっては良好な環境と言えます。
サンプでの効率的な濾過による掃除の労力低下
サンプに、濾過材や最新汚れ取り装置を設置することで、水換え頻度を減らすことができます。
また、サンプの中で海藻を育てたり、生き物を上の水槽から隔離する人もいるようです。
水の落下音
話が戻り、オーバーフローの場合、水が落下するので寝室だと音がうるさいことがあるようです。いくつかの対策もありますが、音が気になる場合、水槽購入前に近くの海水魚専門店で相談する方が良いかもしれません。
組み立てが必要(半日程度)
オーバーフロー水槽の組み立ては普段、自分で棚などの物を組み立てることがない人にはかなり大変だと思います。ネジ回しを使ったり、灰色のビニールパイプを接続したり。。。
できれば、誰かと一緒に組み立てるのがオススメで、余裕があれば業者に組み立てまでお願いする方が良いと思います。
今回僕は、水換えが少なく済むオーバーフロー水槽にしました。後、格好も良いです。
メーカー
次オーバーフロー水槽のメーカーには主に次のものがあるようです。
・マーフィード
・オルカ
・レッドシー
大まかに、チャーム、オルカ、レッドシーの順番に値段が高くなるようです –;
良心的価格のチャームの場合、キャビネットの扉などがなくサンプなどの機器が見えてしまうようなので、今回は扉のある棚になっているものを探します。
棚のあるのは、マーフィードとオルカ、レッドシーのようです。
この中から、僕好みのキャビネットのデザインはオルカとレッドシーです。
さらに、玄関の仕切りとして使うので、水槽をどちらから見ても透明なものを探します。どうやらオルカの水槽は背景を黒か透明で選択できますが、レッドシーでは125cm以上など大きいサイズを除き全て背景が黒のようでした。
以上のことから、今回オルカの90cm背景クリアを手に入れることにしました!
(2020年1月4日追記:レッドシー に質問したところ、レッドシーの背面の黒はフィルムなので剥がすことができるとレッドシーから回答がありました。ただし、背面にある設備はそのまま見えるので、見通しはいまいちかもしれません)
ちなみに、オーバーフロー用の水槽とキャビネットを別々に購入することもできますが、配管用品は自分で購入する必要があるなど、初心者の僕には不安だったので今回はセットで購入します。
フリンジ
せっかくなのでフリンジ(fringe)についても少し触れておきます。
フリンジとは周辺という意味で、水槽でいうと縁枠を意味します。このフリンジは水槽の上部から約2cm 下についており、魚などが飛び跳ねて水槽から脱落することを防ぎます。
画像は水槽を真上から見た様子ですが、水槽の縁の濃い水色の部分がフリンジです。
また、水槽に蓋をするときもフリンジに引っかけるだけなので楽です。
オーダーメイド
最後に、オーダーメイド水槽についてです。
水槽はいくつかの業者でオーダーメイドで作成することができます。
オーダーメイドというと少し値段が心配になってしまいますが、意外と安く、セットで購入するよりも安い場合があります。
オーダーメイドだと次のものを自分好みにすることができます。
・水槽の形(長方形、正方形、円筒など)
・サイズ(幅と奥行き、高さ)
・フリンジの有無
・キャビネットの素材や色合い
家に置くスペースに市販の水槽のサイズでは合わなくても、オーダーメイドなら家のスペースに合わせて作ってもらうことができます。
ちなみに僕は、値段が安いオーダーメイドはどこか不安だし、しっかりしたオーダーメイドは逆に手が届かないしと悩んでしまい、今回はオーダーメイド水槽を止めました。でも、2台目を選ぶ際は挑戦してみようかと思っています。
まとめ
今回のまとめです。
・サイズの主流は30cm、60cm、90cm、120cm
・水槽のみとオーバーフロー水槽がある
・水槽背景の色は、透明や黒など種類がある(背面の色は剥がせる場合もある)
・メーカーには、チャームとマーフィード、オルカ、レッドシーなどがある
・フリンジの有無がある
・オーダーメイドだってある
また気づいた点があれば付け足します!
次回からは水槽の備品を選んでいきます!