前回のパイロットたちもなんとか生き延びることができていて良かったです。
そういえば、生き物を入れる前に水流ポンプを設置したことを忘れていました!
水槽を始めるまで僕は水流ポンプの存在を知りませんでした。
言われてみれば水族館の小さな水槽にあったような、、、というぐらいでした。
水流ポンプ
水流ポンプとは、水槽の中に水の流れを作るものです。水槽の横にくっつけて、中にあるプロペラが回転することで水流を生み出します。取り付けの際は、水槽の外から強力な磁石でガラス越しに水槽内にある水流ポンプを固定します。
メリット
水流ポンプのメリットには次のものがあります。
・自然の環境に近づける
僕の水槽には床砂もライブロックも入っていませんが、水を循環させておくと、水槽の中央から左寄りにゴミっぽいものが溜まることを発見しました。
この程度なら大きな問題にはならないでしょうが、生き物を入れるともっと多くの汚れが一箇所に溜まることになります。すると、そこが病原菌の温床になるらしいんです!これを水流ポンプで防ぐことができるそうです。
それと、イソギンチャクやサンゴは水流ポンプで自然に近い水流がないと、生きていくことが難しいそうです。そのため、水流ポンプは必須です。しかも、水流ポンプを2つ以上組み合わせるなど複雑な水流でないとダメなそうです!
ちなみに、僕が水流ポンプを入れた理由には、汚れが一箇所に溜まっていたこともありますが、一番は水の循環が悪いことが硝酸塩濃度の高さに影響しているかもしれないと思ったからでした(後から思うとこれは関係ない気がします)。
メーカー
いくつかのメーカーから水流ポンプが発売されています。
調べたところだと次のものがありました。
・ネワ
・フォルス
・ZOOX
・EcoTech Marine
・TUNZE
沢山の種類があって迷ってしまいます。
ポイント
僕が水流ポンプ選びで迷ったポイントには次のものがあります。
・静音なこと
・長く使えること
水の中で使うので漏電でもしたら恐ろしく思います。そこで信頼できそうなメーカーの商品が良いと思いました。
静かさについては、玄関には来客用の机と椅子があり、時々滞在されることがあるので、静かなものが希望です。
後、せっかく買うのなら出来るだけ長く使いたいです。どの商品が壊れにくいのだろうかと気になりました。
迷い
ネットを駆使して情報収集をして最終候補まで残ったのは次のものです。
・EcoTech Marine
・TUNZE
お手頃なお値段のものはZOOX のファンタスティックウェーブです。
EcoTech Marine から出ているVortech は他の商品とは異なり、電源部分は水槽の外にあり、プロペラ部分だけが水中に入るので、水槽内がすっきりとします。また、EcoTech Marine のLED ライト(Radion)などとWi-Fi でまとめて操作ができるそうです。ただし、お値段がかなりお高いです。
TUNZE は長期的に使えるなど高い評価を得ている意見が多かったです。音も比較的静かだそうです。
選んだのは
僕は結局TUNZEのものを選ぶことにしました。
Vortech のスタイリッシュなデザインは非常に魅力的でしたが、ただでさえ高いTUNZE の水流ポンプが2つ買えるお値段でした。
水槽を始めてかなりの出費がかさんでいるので、ここは節約をして、また水流ポンプを追加するか取り替えるときにVortech を購入するのが良いかと思いました。
後、Vortech だと取り付けたガラスから水平にしか水流を送れない様子だったのも迷ったポイントでした。
TUNZE の水流ポンプは良い評価を得ているものが多かったので、安心の水流ポンプとなってくれると良いです。
水流量
TUNZE の水流ポンプにしたのは良いですが、いくつかの種類があり、どれを選べば良いか困りました。
というのが、ネットで水流ポンプの流水量の目安をいくら調べてもはっきりした情報を見つけることができなかったからです。
TUNZE の水流ポンプの種類には次のものがあります。
・ストリーム6055(推奨水槽サイズ40-500l、1時間当たり流水量1000-5500l)
・ストリーム6095(推奨水槽サイズ100-1000l、1時間当たり流水量2000-9500l)
・ストリーム6105(推奨水槽サイズ200-2000l、1時間当たり流水量3000-13000l)
・ストリーム6155(推奨水槽サイズ-3000l、1時間当たり流水量4000-15000l)
・ストリーム6255(推奨水槽サイズ-4000l、1時間当たり流水量5000-18000l)
僕の水槽は約200l の水が入るので、6040、6055、6095、6105のどれかから選べば良いのだと思います。
ただこの4つの商品でも流水量にはかなり差があります。
僕の水槽のオーバーフローパイプの水槽内への流水量が1時間当たり約2000lですが、その水流でもそこそこ水槽内の水は循環しています。水槽の底の水の流れは緩やかですが、丁度良いくらいだと思いました。ということは、逆に流水量が1時間当たり1000lなど少なくなると水流ポンプの意味が弱くなるように思いました。
そこで、最も弱い流水量の設定が1時間当たり2000lあるストリーム6095 を選びました。これなら、一番弱くて1時間当たり2000lなのでオーバーフローパイプから出ていく流水量の力は最低限あります。
また、揚水ポンプと同様にもし時間が経って機能が落ちても強さを上げれば目的の2000l/hを維持できると思いました。
到着
水流ポンプが到着しました。
箱を開けると大体組み立ては終わっていました(説明書には自分で組み立てるように書いてた)。
水流ポンプは水槽の中に入れて使いますが、それを水槽の外から強力な磁石で固定します。
この磁石はかなり強力なので作業の時は注意しなきゃいけないです。
僕は箱を開けてポンプを触っていたら、間違って磁石同士が直接くっついてしまいました。かなり離れたところに置いていた磁石が引き寄せられてくっついたんです。
取るのに苦戦しましたが、なんとか取れました。。良かった。
取り付け
早速、水槽に取り付けます。
ネットの情報によると、オーバーフローパイプから流れる水に向き合う位置に、水流ポンプを取り付けて、斜めの対角線と水面に水が流れるようにヘッド部分を調整するとのことだったので、そうしてみました。
僕は取り付けの時に直接手を水槽の中に入れるのに少し抵抗があったので、気になる人は手袋を用意しておいても良いと思います(段々慣れます)。
取り付けの際は、磁石同士の衝撃でガラスが割れないように気をつけます。
取り付けが終わり、電源を入れてみます!
上手く全体が循環しているようで一安心です。
注意点
いくつかのサイトで見つけたのですが、水流ポンプに生き物が巻き込まれる事故がたまに発生しているようです!
例えば、カクレクマノミでおなじみのハタゴイソギンチャクは勝手に移動して水流ポンプに巻き込まれることがあるそうです。せっかくのハタゴが傷ついて復活できるか分からないし、水流ポンプも壊れるかもしれないし、大変です。
このような巻き込み事故を防ぐために、水流ポンプの水の吸い込み口にネットを被せる方もいるそうです。
ちなみに最初は心配でしたが、1時間当たり流水量をマックスの9500lに設定しても健康な状態の魚が巻き込まれているのは見たことがないです。
ただし、サンゴによっては流水量が強いと溶けてしまいます(2020年2月追記)。
まとめ
結局、水流ポンプの水流量がどれくらいあれば良いかについて明確な情報を見つけることはできませんでしたが、到着後しばらく使ってみてこの水流ポンプで良かったと思えるものを買うことができました!