パイロットの到着

今回は硝酸塩濃度を減らすために、追加した魚の汚れによりバクテリアを繁殖させる作戦を実行します。

パイロットたち

水槽開始22日目にパイロットとなる魚が我が家にやってきました。

僕はネット通販で購入したので、白い発泡スチロール製の箱が届きました。箱を開けると、新聞紙で覆われた中に、水の入った透明な袋が小分けにして入れられています。そこに1匹ずつ生き物が入っています。

 

今回迎えたパイロットたちは

・デバスズメ 5匹 (5匹一緒だと安かった)

・スカンクシュリンプ 1匹

です!

 

デバスズメは丈夫なだけでなく、その青緑の輝きと仲間同士の群泳までが兼ね揃った、僕が初めて迎える海水魚です。

 

スカンクシュリンプは魚の体表についた白点虫(白点病の原因)を食べてくれるそうです。

エビの種類によっては仲間同士で争うものがあったので、性格の無難そうなスカンクシュリンプを今回迎えることにしました。

水槽に入れる前に

到着した魚たちをさっそく水槽に入れたいのですが、すぐに入れるのではなくトリートメントという作業をしてから入れる人が多いようです。しない人もいるようです。

作業の内容

作業の内容には

・水合わせ

・薬浴

・淡水浴

があるようです。

 

ここでは初心者の僕が色々と調べてなんとなくやった方法を書きます。

準備

事前に用意することは

・部屋の温度をエアコンで約25度にする

・新しい海水を作る

・新しい海水に適量のキュプラミンを入れる(魚以外には有害なので入れない)

・カルキ抜きした水道水を作る

・水分を拭くティッシュや布

・洗面器などの容器をいくつか

です。

 

エアコンを設定しておけば部屋にある水が海水魚にとっての適温に近づきます。

 

新しい海水にはSeachem社のキュプラミンを入れておきます。キュプラミンは銅イオンによっていくつかの病原菌を退治します。僕は普段10l ほどの海水にキュプラミンを5滴入れます(ちなみに1滴とは約0.04mlだそうです。)。少しでも間違えると銅イオンは魚に大きな障害を与えてしまうので注意してください。

 

カルキ抜きした水道水の水は淡水浴に使いますが、早めに用意しておくことで温度が適温になります。

水合わせと薬浴

適温に設定した部屋に魚がやってきて約30分経ったら綺麗に洗った洗面器の中に透明の袋の水と魚を入れます。水が多い場合は、洗面器の3分の1ぐらいになるように水を捨てます。

用意した海水を少しずつ加えていきます。最初はゼリーのカップの半分ぐらいです。5分ごとにカップ1杯の水を少しずつ追加していきます。

洗面器の水が約半分になったら、洗面器の水を半分捨てます。さらに水をカップ1杯ずつ追加していきます。

次に洗面器の水が約半分になったら、今度は洗面器を傾けた時魚がギリギリ浸かるだけの水を残して、水を捨てます。そして、海水を少しずつ追加します。

いつ淡水浴するか

新しい海水に慣れた魚は淡水浴をさせます。淡水浴をさせるのは魚の寄生虫を魚から離れさせるためです。

新しい海水に慣れた魚をいつ、淡水浴させるかはケースバイケースが良さそうです。

 

例えば

・元気な魚なら到着した日にする

・ほとんど動かないなど弱っている状態の魚だと淡水浴は負担になるので、翌日元気になっていたらする

・病気になっていたら病気が治ってからする

などいくつものパターンがあると思います。

 

今回は初めてなので、翌日淡水浴をすることにしました。

淡水浴

淡水浴をさせるには、カルキを抜いて温度調整した水道水に魚を入れるだけです。pH差が大きなストレスになる魚もいるのでpHの調整をする人もいます。

 

魚の大きさによって淡水浴の時間は変えます。

今回の魚は約3cm のデバスズメなので、淡水浴の時間は3分にします。

5cmなど中ぐらいなら約5分、10cm など大きい魚だと約7分だそうです。調子が悪そうにしていたら早めに切り上げます。

 

デバスズメを入れた洗面器からデバスズメだけ淡水浴用の洗面器に入れます。

そして3分経過したら、洗面器を傾けた時に魚が浸かるぐらいの淡水を残して、水を捨てます。そこに海水をゼリーのカップ4分の1など少量ずつ入れて再び海水に慣らしていきます。いきなり淡水から海水に戻すと魚には大きなストレスになるそうです。

もしこのまま水槽に入れるなら、新しい水でなく水槽の水を入れておきます。

 

海水魚にとって淡水浴がどのような体験か不明なので、初めての淡水浴はかなり緊張しましたが、意外と淡水の中でも元気そうに泳いでいました。

エアーレーションについて

この全体の作業の間ブクブクと空気を水の中に送る人もいますが、僕はしなかったです。また、1晩放置しておく程度なら空気を送らなくても平気でした。

いつ水槽に入れるか

薬浴と淡水浴を一通り終えたら、いつ水槽に入れるかを考えます。

実際に魚が病気かどうかが分かるまでは数日から1週間以上かかります。例えば、白点病は体表に白い点が見えるようになるまで約3日はかかるそうです。

この時間をメインの水槽とは別の設備の整ったサブ水槽で過ごさせると良いそうですが、僕の家にはバケツしかありません。

 

僕は、待てませんでした。

デバスズメ到着の翌日には水槽に入れちゃいました。

 

後から考えると、水槽の中に病気を持ち込んだときに水槽が耐えられるかどうか、というのも大きいと思います。

例えば、始めたばかりの水槽やオーバーフローでない水槽は病原菌を持ち込むと病原菌が一気に繁殖して大きな影響、となるかもしれません。

でも、水槽を始めて時間が経った水槽なら病原菌を少々入れても影響がないかもしれません。

また、バケツよりも水槽の環境が良ければ病気からの回復も早いかもしれません。

魚以外

魚以外のスカンクシュリンプは、キュプラミンを入れていない海水に水合わせをします。

ただ、魚より水の変化に敏感らしいので少しずつ水を合わせます。

 

病気はほとんど持っていないそうです。

入水

スカンクシュリンプをまず水槽に入れました。

スカンクシュリンプは砂がない水槽の中を水流に流され滑って移動しています。砂がなくて良いのか不明です。

デバスズメは元気そうな1匹をまず水槽に入れました。特に苦しそうには見えません。

翌日

1日経過してもみんな元気そうです。

そこで、さらに2匹のデバスズメを追加します。

3匹で群れて泳ぎ始めました。

 

生きていけない環境ではないようで少し安心しました!

硝酸塩は減るだろうか。。。

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