水槽の硝酸塩濃度を下げようとして、何度も測定しては諦めていました。
しかしこの頃遂に、硝酸塩濃度が5ppm前後に安定してきました。
影響があったかもしれないことを書いてみました。
(ちなみにベアボトムタンクの水換えはここ1、2ヶ月していません)
影響ありそうなこと
最近、水槽に次の変化を加えました。
・スキマーの水位を上げた
BPリアクターに入れるBPを増やした
BP(Bio Pellets)リアクター自体は6月頃から導入し、概ね規定量のバイオペレットを入れていましたが、硝酸塩濃度は20ppm以下に下がりませんでした。
そこで10月上旬頃、バイオペレットの量を規定の約倍に増やしました。
バイオペレットは炭素源で、必要に応じて溶けると聞いていますが、量が増えたことで還元バクテリアが増殖したかもしれません。
ちなみに、他の液体炭素源は入れなくても大丈夫になりました。
スキマーの水位を上げた
最近はスキマーの排水量を絞ることで水位を上げていて、翌日には上部の容器に沢山の水が溜まるようになっています。
この水位調整が難しく、容器に水が溜まりすぎると水が溢れ悲惨なことになるため、そうならない程度に慎重に設定をしておきます(状況によると思いますが、一度サンプ周りが泡だらけになったことがあります)。
サンプの水位自体も蒸発によって変動するので、サンプの水位によってもスキマーの排水量を調整します。
このことで、水槽の栄養塩が上手く回収されているかもしれません。
シアノバクテリア
水槽には活性炭の濾過材も入っているので、リン酸塩も低いと思います。
しかしそれでも、シアノバクテリアが大繁殖しています。
今のところ、餌を多めに入れるか、水道水で足し水をした時に増えるような気がしています。
水道水
水道水がシアノバクテリアの原因の場合については、逆浸透膜(RO)水を使用するのがベストそうですが、買うのは運搬が困難で、家庭用機器はどうも使用方法が面倒そうでまだ導入していません(少しずつしか濾過できないっぽい)。
効果あるか不明ですが、試しに家庭の浄水器で還元水素水が出せるため、そちらを代用することにしました。
還元水素水を使用しようと思った理由は次の2つです。
・NO₃⁻が減るっぽい
不純物が除去される
極単純に水道水の不純物が除去されるため、シアノバクテリアの餌になるものが除去されるかもしれません。
NO₃⁻が減るっぽい
NO₃⁻とは、硝酸塩の元です。
N(窒素元素)1つと、O(酸素元素)3つがくっついて、安定するために電子が一つくっついた結果(電子はマイナスを帯びているらしい)、陰性(-)になったものです(最近勉強し始めたので適当)。NO₃⁻は、硝酸イオンとも呼びます。
このNO₃⁻が塩と合体したものを硝酸塩と呼ぶっぽいです。
このNO₃⁻を減らせればOKなのですが、僕の家の水道水に試薬を使うとNO₃⁻が検出されるんです。
ある時、パナソニックの還元水素水についてのページを見ていました。
このページの中央より少し下の電気分解の仕組みの図によると、還元水素水のマイナス極側にNO₃⁻が見られず、プラス極側に集まってるっぽいんです。ということは、NO₃⁻の混入量を減らせるかもと思いました。
ということで、最近浄水器で還元した水を足し水に使用しています。
ちなみに、還元水素水はpHが非常に高くなり、pHショックも心配なので、水槽に入れる際はゆっくり入れますし、まだ1回に足し水程度しか入れていません。
検査してみた
記事を書くついでと思い、試薬を使って、還元水素水と水道水のNO₃⁻の比較をしてみました。
結果、、、
左が還元水素水、真ん中が水槽の水、右が水道水です。
画像だと見にくいですが、還元水素水の赤みが薄いのが分かると思います。
還元水素水は大体10ppmで、水道水は20-50ppmと、若干還元水素水のNO₃⁻が低かったです。
検査の仕方など若干のブレがあるかもしれないので確定とは言えませんが、次回は還元水素水だけではなく、単に浄化しただけの水も含めて比較してみたいと思います。
この辺は全体的に違う部分もあると思うので、ご参考までに、、、(化学初心者です)。
おわりに
硝酸塩濃度が下がった最近、水槽で変化したことを書いてみました。
どれが良い影響を与えたのか不明ですが、参考になれば良いです!
ちなみに餌の量も最近は少なめです(9匹にスプーン約4分の1)。
今のところキッカサンゴ以外のLPSは調子が良いです。
また何か発見したら書いてみます!